設備紹介~ラップ剤~
この道具、なんだかわかりますか?
決して、泥ではありませんよ?
こちらは、ピストンやロータリーの調整に使うラップ剤という道具です。
このラップ剤はいわゆる研磨剤のような物で、これをピストンやロータリーに塗り、
ケーシングとすり合わせることで、調整していきます。
ピストンにラップ剤を塗っているところです。
決して楽器を汚して遊んでいるわけではありません(笑)
そしてケーシングに入れてすりあわせます。
この作業によって、ピストンとケーシングの摩擦が調整され、動きがよくなります。
このラップ剤には、ヤスリと同じように番手があり、調整を行う楽器の状態によって、
荒さを選んで使用しています。
ラップ剤は、ピストンやロータリーの調整の他にも、抜き差し管や、ピストンの笠ネジ、底ネジ、ロータリーキャップの
調整にも使われる、管楽器の修理に欠かせない道具なんです。
自分の楽器に泥をつけられてる!なんて、あわてないでくださいね(笑)
もちろん、調整が終わった後は、ラップ剤がなくなるまで綺麗に掃除して、お渡ししています。