修理の豆知識 「トリガー」

   

金管楽器には通常の抜差し管と違い、「トリガー」と呼ばれる抜差し管がある事をご存知でしょうか?

金管楽器で音程調節のために抜差管が動かせる機構の事を一般的に「トリガー」と呼びます。

一般的なものだとトランペットやコルネットの第1、第3抜差管。

珍しいところだとユーフォニウムやチューバの抜差管がトリガーになっている楽器も在ったりします。

 

一般的に主管抜差管はチューニングをした後にあまり動かしませんが、トリガーは演奏中でも微妙な音程調節が出来るように動かしやすくなっています。

そのために時々お客様から

「トランペットの抜差管がすぐ抜け落ちてきてしまうのですが、壊れているんでしょうか?」

という質問を頂きますが、これは問題ありません。

もし、トリガーをあまり使うことが無く重たい動きが良ければ、スライドグリスを塗って頂くと自然に抜け落ちてしまう事はなくなります。

また、トリガーには専用のオイルが販売されています。

http://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=7297

若干重ためのオイルなので、この粘度では重たいと感じる場合はバルブオイルを混ぜると軽めになり、好みの動きに調整することが出来ます。

宜しければお試し下さい。

その他トリガーの動きなどで気になる場合はどうぞご相談下さい。

 

リペアセンター 山本

 

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