修理の豆知識「クラリネットのキイの変色」
今回は、クラリネットのキイの変色についてご紹介します。
写真のようにキイが変色してしまう原因は、樹脂(エボナイト、ABS)の中に含まれる硫黄が銀と反応して起こる硫化です。新しいマウスピースを楽器と一緒にケースに入れたり、汗や汚れなどが付着することで起こりやすくなります。
変色が気になる方は、樹脂製の部品は楽器と離してしまい、演奏後はクロスでキイを拭きあげればある程度防ぐことができます。
もし、変色してしまった場合は、シルバーポリッシュやヴェノールを少量着け、軽く磨いてあげるときれいになります。研磨剤が入っているため、頻繁に磨くことはあまりおすすめしません。また、タンポやキイコルクを傷めないように注意しましょう。
リペアセンターでは、基本的に全部のタンポを交換する時に磨きを承っております。お困りのことがありましたらご相談ください。