修理の豆知識 「キイオイル」
今回はキイオイルの注し方についてご説明します。
リペアセンターにご来店頂いたお客様から頂くお話の中で
「キイオイルはどこに注すんですか?」
「どれくらいの頻度で注せば良いですか?」
と、聞かれることが多くあります。
キイオイルを購入してもどのように使用すれば良いのかお困りの方が多いようです。
まずキイオイルが切れてしまった時、どのような症状が起こるかというと
金属同士の摩擦によって、雑音(キイノイズ)が出てきたり、キイを動かすのと一緒に
ネジも回り、緩んできたりします。
腐食や錆びの原因にもなり、キイの動きが悪くなり、ひどくなると全く動かなくなる場合もあります。
このような不具合を防止するために、キイオイルはとても重要なアイテムなのです。
それではキイオイルの注す場所ですが、キイが動く境目に注して下さい。
パーツが入り組んでいて注しづらい所には、キイオイル用ノズルを使用すると注しやすくなります。
オイルを注しすぎると管体やキイに接着しているコルクやフェルトが剥がれやすくなったり
タンポを傷めたりしますので、注意して下さい。
余分なキイオイルは綿棒などでしっかり拭き取りましょう。
そしてキイオイルを注す頻度はひと月に一回くらいで問題ありません。
キイオイルを自分で注すのが不安な方、楽器の状態が不安な方はぜひリペアセンターに
ご相談下さい。
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管楽器リペアセンター 野﨑