修理の豆知識 「ウォーターキィコルク・ゴム」

ウォーターキィコルク(以下W/K)と一言で言っても金管楽器はもちろん、サックスにも使われているものもあり、また楽器のメーカー・機種によりその大きさ・形状・色と、様々な種類のものが出ています。
下倉楽器リペアセンターでは、14ブランド・30種類ものW/Kコルク(ゴム)を常時在庫して、即座に適合できるようにしています!

たかがW/Kコルク!されどW/Kコルク??W/Kがもたらす音色の変化とは?

W/Kコルクは、俗に言う「ツバ抜き」の穴をふさぐためについている事は言うまでもありません。
楽器の機能としてW/K自体は必要ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません(なぜかといえば抵抗になるから)
しかし、この「穴」「段付き」によって、ほど良い抵抗感を生み出し、またコルクやゴムの材質・形状によってもその吹き心地が異なる。
「ホントぉ??-_-」って思った方、是非最後まで読んでください!!

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ウォーターキィがもたらす効果は大きい!

(1)W/Kコルクがもたらす役割

W/Kコルク(ゴム)の一番大切なこと。それは息漏れ、水漏れを防ぐ事にある。
それだけではなく、W/K自体を取り付けることにより、ほど良く管体の振動を抑え、
より遠鳴りする楽器になるのだ!
もちろん製造メーカーは、それを熟知した上でW/Kを取り付け、それぞれが「音色のキャラクター」の一部として機能しているのだ!!
中には、より抵抗感を抑えた「アマドキィ」というものも存在する!この「アマドキィ」は、抵抗は最小限に抑えられるが、その機構上固着しやすく、手入れがしにくいのが難点だ!

    
▲W/Kを分解した様子  ▲抵抗感を抑えたアマドキィ  ▲アマドキィ分解の様子
  ◆金管楽器修理価格表はコチラ。

(3)コルク・ゴムの種類をご紹介!

ここでは、それぞれのメーカーのコルク・ゴム・スポンジを紹介!


YAMAHA

V.bach

材質も形状も様々

メーカーにより
工夫が見られる
W/Kコルクは他にゴムやスポンジ状のものもある。
これはやもりブランドそれぞれのオリジナルで吹奏感や音色などに影響している様だ。ゴムにはコルクのように輪切りのタイプとニップルと呼ばれる煙突型の部位に入り込むタイプがある(凸型)。凸型は管の中の凹により出来た振動の伝わり方、息の流れをスムーズにしてやると言う役目がある。

 

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▲使い込んだW/Kたち

(3)では、どのようになったら交換が必要か?

皆さんの楽器のW/Kコルク、大丈夫ですか??
この場所ってあんまり凝視しないし、気がついたらボロボロになっているケースがほとんど!

■あなたの楽器のコルクは大丈夫??

コルク(ゴム)を見て、こんな風になっていたらすぐに交換しよう!!
常に塞ごうという力が加わっている場所なので、購入したばかりでも
使用状況によっては早いうちに交換の必要がある楽器も・・・。

●コルクが破れている。
●コルクがつぶれてしまっている。
●水漏れ、息漏れがする。またそのような感覚になる。

▼そんな上場がある方は、今すぐ交換しよう!!

 

 

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