修理の豆知識 「ウォーターキィばね」

前回の豆知識ではW/Kコルクについて取り上げましたが、そのW/Kコルクもただ付いているだけでは何の役にも立ちません。 W/Kコルクを管体にぴったり密着させるための”力”が必要になります。
その役目を担っているのがW/Kスプリングです。
W/Kのコンディションは前回の豆知識を見られた方はこまめにチェックされていると思いますが、
その時にW/Kスプリングも一緒にチェックしましょう。

一般的なW/Kスプリングの形状は楽器やメーカーによって多少の差異はありますが、基本的な巻きはほぼ一緒で
2箇所の脚を管体に引っ掛ける事によってスプリングとしての役目を果たします。

                             一般的なW/Kスプリング
                      
                     
                                特殊な形状をしたW/Kスプリング
  

 

 

  

W/Kスプリングの不具合のほとんどが「折れる」事によって起こります

このような症状が起きるとW/Kをきちんと塞ぐ事が出来なくなり、音が出づらく(出なく)なったりしてしまいます。

しかし、引っ掛かっている2箇所の足が同時に折れたり外れたりしてしまう事はほとんどありません。
まず片側が折れたり外れたりする事が多くあるのですが、もう一方の脚が掛かっているため突然音が出なくなったりする事はありません。
しかしW/Kスプリングの力が半減してしまっているのできちんとW/Kコルクが塞がれていない可能性がありますし、残りの一方が折れてしまうともう演奏する事は出来なくなってしまいます。
W/Kの開き加減が急に軽くなったりしたら要注意です。
W/Kスプリングチェックして折れていないか確認して、折れていたり外れていたりしたら早急に交換しましょう。

 
 折れたW/Kスプリング  
  

  

色々なW/Kスプリング
リペアセンターの在庫
リペアセンターでは各種メーカーのW/Kスプリングを取り揃えています。交換も10分前後で可能です。
また古い楽器などで純正部品のご用意が無い場合でも他メーカーのものを合わせて使用することが
可能な場合もあるのでお気軽にご相談下さい。

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