木管楽器4回目はダブルリード楽器(オーボエ、ファゴット)のお手入れ方法を紹介します。
その前に木管楽器について・・・
木管楽器の管体に開いてる穴(トーンホール)を塞いでいるものをタンポといいます。
タンポについて詳しくはこちら→http://blog.shimokura-webshop.com/?p=120
タンポの素材は動物の皮やフェルトや紙、コルクなど天然の物が使われている為、木管楽器に水分は大敵です。その為休憩中や使用後にはしっかり水分を取り除きましょう。
それでは早速紹介していきます。
~クリーニングスワブ~
・休憩中、練習後はクリーニングスワブを使い管体、水分をしっかり拭き取りましょう。
※この時スワブをしっかり広げて通さないと、スワブが詰まって抜けなくなることがあるので注意
→http://blog.shimokura-webshop.com/?p=5024
それでも詰まらせてしまったら・・・
無理に引っ張ったりせずすぐに、下倉楽器リペアセンターへお持ち下さい。
強く引っ張るとキイを曲げてしまったりすることもあるので注意
※オーボエの上管、ファゴットのテナージョイントの管の内側が細いのでスワブが詰まりやすいので特に注意!!
オーボエの場合はクリーニングスワブまたは、羽根を使う
ファゴットのダブルジョイントはU字管を外してスワブを通すことをおすすめします。
※ファゴットの場合はクラリネットやオーボエに比べると管体が柔らかいので水分が溜まったままにしておくとトーンホールが腐ってしまうことがあるので、しっかりと水分を取り除いてからケースにしまいましょう。
正常なトーンホール
腐ってしまったトーンホール
~クリーニングペーパー~
・演奏後はクリーニングペーパーを使い、タンポとトーンホールの間に溜まった水分をしっかり取り除きましょう。
※この時キイを閉じている状態でクリーニングペーパーを引っ張ってしまうとタンポが傷んでしまうので、注意!!
※特にクローズ(閉じている)キイは念入りに!!
~キイオイル~
・月に一度はキイオイルを差しましょう。オイルを差しすぎるとタンポにオイルがついたりしてペチャぺチャノイズになったりするので注意!!
詳しくはこちら→http://blog.shimokura-webshop.com/?p=4456
管体に付いたオイルやホコリはトーンホールクリーナーを使ってキレイにしましょう。
ダブルリード楽器はキイの数が多かったり、キイメカニズムが複雑だったりします。何か気になることがありましたら、まずはご相談下さい。