2009/01/06オンドジェイ・ブラヴィッツ フレンチホルンマスタークリニックレポート

1月 8th, 2009

【スケジュール】2009年1月6日(火)

11:00~12:00/12:00~13:00/15:00~16:00/16:00~17:00

講師 オンドジェイ・ブラヴィッツ
Ondřej Vrabec

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団首席ホルン奏者

【会場】 お茶の水下倉楽器本店3階

【協力】 アンドビジョン

【講師プロフィール】

プラハ音楽院出身のオンドジェイは、伝統的なボヘミア流のホルンを代表する有名なティルシャル兄弟の兄、ベドジヒ・ティルシャルを師とするホルン奏者だ。 チェコ・フィルの首席プレイヤーとして活躍しているだけでなく、ソリストとしてプラハ交響楽団やプラハ・フィルハーモニー管弦楽団など、東欧の数多くのオ ケと共演し、独自のトリオ(ホルン・ピアノ・バイオリン)や室内楽のメンバーとしても各地で公演を重ねている。また、指揮者としても才能があり、チェコの オーケストラを振ったステージは、DVDやCDとしてリリースされている。

11:00~12:00 藤田麻理絵さん(武蔵野音楽大学4年生)
曲目:モーツァルト/ホルン協奏曲3番

感想:苦手なことを次々指摘してもらえて、練習に生かせることも教えてもらいました。
とても勉強になりました。

12:00~13:00 大平紹美さん  (東京音楽大学1年生)
曲目:R.シュトラウス/ホルン協奏曲第第1番

感想: 最初に、自分の今抱えている問題点を聞いてくれた上で、色々アドバイスしてくださったので
とても勉強になりました。 特に、跳躍のときにアンブシャが変わってしまうことは前からずっと
なおしたいと思っていたので、練習方法をたくさん教えてくださったのでこれからに生かしたいと思います。

15:00~16:00 木村俊介さん
曲目:R.シュトラウス/コンチェルト2番

16:00~17:00 新井初美さん(洗足学園音楽大学)
曲目:モーツァルト/ホルン協奏曲3番

感想:日頃から自分でもきになっていた問題点についてとても細かく指導してくださいました。
自分でもわかっているのに、解決方法がわからなかったことに加え、今の自分に
足りないものの練習の仕方と気をつける点を教えて下さったので、今後の練習に
取り入れて勉強したいと思います。ありがとうございました。

リペアセンタースタッフと。

2008/12/28ヤン・ギュンス バス・クラリネットマスタークリニックレポート

1月 3rd, 2009

【スケジュール】2008年12月28日(日)

11:00~12:00/12:00~13:00/14:00~15:00/15:00~16:00/16:00~17:00

講師 ヤン・ギュンス

Jan Guns
VRTフィルハーモニー管弦楽団ソロ・バスクラリネット奏者

アントワープ王立音楽院バスクラリネット科教授


【協力】
ビュッフェ・クランポン株式会社
【会場】お茶の水下倉楽器本店3F
【講師プロフィール】

1992年に初来日以来、日本のクラリネット・アンサンブルや吹奏楽団(大阪市音楽団)との共演、室内楽、全曲バスクラリネット無伴奏リサイタルなど幅広い演奏スタイルで演奏活動を行っているが、2005年の東京佼成ウインドオーケストラとの共演によるヤン・Vdロースト作曲「感傷的三章」の世界初演、またクラリネット奏者四戸世紀氏との共演(2005年、2006年)はファンの注目を集めた。現在アントワープ王立音楽院バスクラリネット科教授として教鞭をとり、ベネルクス三国、ハンガリー、フランス、スペイン、ポルトガル、エクアドルおよび日本(BFEC、昭和音大、名古屋芸大)でマスタークラスや夏期講座を持つ。

ヤン・ギュンス監修のバスクラリネット、バセットホルンのための楽譜コレクションがベルギーのメトロポリス音楽出版から出ており、ヤン・ギュンスのために書かれた作品、彼自身が編曲した曲等が収められ好評である。

ビュッフェ・クランポン社のアーティストとしては、1999年ベルギー、2002年スウェーデン、2005年東京で開かれた国際クラリネット・フェスティバルに出演。 リコー・アーティストとしても活躍している。 2007年8月にはスペイン・ヴィットリアで開かれた国際サマーコースで講師を務め、2008年も予定されている。

11:00~12:00 大山 亜紀子さん (東京農業大学第2高等学校3年生)

曲目:26のエチュード
感想:今まで知らなかった指の使い方や運指などを知ることができました。直接先生の音を聴くことが出来たので、
これからの自分自身の音色の研究にも生かせると思いました。
改めて自分のできていないところや、直さなくてはいけないクセなどを知ることができて本当によかったと思いました。
今後も受ける機会があれば参加させていただきたいと思いました。

12:00~13:00 佐藤 勇尉さん (土屋中学校2年生)

曲目:リズムの練習
感想:とても良い経験になりました。 また受けたいです。
まったく受けたことが無く今回受けてバスクラの基礎や指使いがしっかりわかったので今後に生かしたいです。
また先生が来日したら是非いきたいです。正直ヘこみましたがこれからの経験に生かしてプロに近づきたいです。

14:00~15:00 齋藤彩香さん (八王子北高等学校3年生)

曲目:Minuet
感想:とても勉強になりました。高い音の指遣いなども教わり、以前よりも出しやすくなったので、
今後の練習に活かしていきたいと思います。先生の音や吸い方など、やっぱりすごかったです。
先生を目標にこれからも頑張っていきます。

15:00~16:00 池谷 歩さん (昭和音楽大学3年生)

曲目:Horovitz:Sonatina~Ⅲ/Schoeck:Sonate~Ⅰ
感想: 譜読みがおいついていなかったのですぐに曲をさらえてみていただけるようにしたい。
また曲の流れがブレスや、ニュアンスで止まってしまうことをよく指摘していただいたので
今後注意していきたいと思う。

16:00~17:00 佐藤 智美さん (東海大学1年生)

曲名: アイヒラー スケール教本
感想:緊張しましたが、わかりやすく説明していただけたのでとても楽しかったです。
レッスンの先生もとても明るい先生でした。

リペアセンタースタッフと              ランチタイム

2008/12/07マニュ・メラーツ トランペットマスタークリニックレポート

12月 9th, 2008

【スケジュール】2008年12月7日(日)

14:00~15:00/15:00~16:00/16:00~17:00/17:00~18:00

講師 マニュ・メラーツ

王立ブリュッセル音楽院教授
【会場】
お茶の水下倉楽器
本店3F

【講師プロフィール】

マニュ・メラーツ
トランペット、室内楽、音楽教育学をベルギー、ルーベンにあるレメンス音楽院にて学
び、後に王立ブリュッセル音楽院にてトランペットと室内楽の修士を取得した。
1985 年にはベルギーの「テヌート」コンテスト、1987 年にはフランス、トゥーロンの国
際トランペットコンクールでそれぞれ優勝をする。この間、P.ティボー、R.デルモット、
E.ターなど著名なトランペット奏者とともに活動、1984 年から1986 年まで、フレミッシ
ュ・ラジオ・オーケストラのソロのトランペット奏者、また、1987 年まで母校、レメンス
音楽院にて教鞭を執った。
1986 年からは、王立ブリュッセル音楽院の教授に着任するとともに、王立モネ劇場の第
1 ソロ・トランペット奏者にも就任した。
現在、オーケストラや音楽院の指導とともに、ソリスト、指導者などメラーツの活動は多
岐に渡り、ベルギアン・ブラスのアーティスティック・ディレクター、ベルギー・フェス
ティバル・バンドのディレクターとしても活躍している。特にバロックや古典のレパート
リーには定評があり、メラーツ自身の編曲による作品も多数出版されている。

14:00~15:00 大貫 真美さん(洗足学園音楽大学3年生)
曲目:Neruda/Cocerto in Eb

感想:普段受ける事が少ない海外の先生のレッスンを受けて、また違った指導法をしていただき、とても勉強になりました。
ありがとうございました。

15:00~16:00 奥本 華恵さん

16:00~17:00 米倉 みゆきさん(都立芸術高校2年生)
曲目:C.シャルリエ/コンクールのための独奏曲

感想:自分の吹き方のクセや曲の解釈の仕方など色々教えていただけてありがたかったです。
とても参考になりました。先生も良い方で安心しました。ありがとうございました。

17:00~18:00 伊藤 慶亮さん(洗足学園音楽大学2年生)
曲目:ベーメ/コンチェルト

感想:丁寧にしっかり指導していただきましtあ。ありがとうございました。

リペアセンタースタッフと。

2008/12/04ファブリス・モレッティ サクソフォンマスタークラスクリニックレポート

12月 7th, 2008

【スケジュール】
2008年12月4日(木)

10:00~11:00/11:00~12:00/12:00~13:00/14:00~15:00
15:00~16:00/16:00~17:00/17:00~18:00

【講師】ファブリス・モレッティ
Fabrice Moretti
パリ市立ベルリオーズ音楽院教授

【会場】 お茶の水下倉楽器本店3階

【協力】ビュッフェクランポン株式会社

【講師プロフィール】

ナンシー音楽院でジャン・ルデューに学ぶ。
国立パリ高等音楽院でダニエル・デファイエに学び、審査員全員一致の一等賞と審査員特別賞を得て卒業。
また、同音楽院で室内楽をクリスチャン・ラルデに学び一等賞を得た。
Aix-les-Bainsサクソフォーン・コンクール(フランス)第一位。
フェアファックス国際サクソフォーン・コンクール(アメリカ)第二位。
パリ国際室内楽コンクール(フランス)第三位。
ギャップ・ヨーロピアン・サクソフォーン・コンクール(フランス)第一位。
アドルフ・サックス国際コンクール(ベルギー)第三位。
オーケストラ奏者として、リカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、マレク・ヤノフスキー、ロリン・マゼール、小澤征爾等一流指揮者のもと、フランス国立 管弦楽団、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団、モントリオール交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団等と共 演。
ソロや室内楽の分野でも国際的な活躍を続けている。
パリ市立ベルリオーズ音楽院教授。

(使用楽器:BUFFET CRAMPON PRESTIGE)

10:00~11:00 薬師寺 美乃さん(武蔵野音楽大学3年生)
曲目:Rueff/Sonate II,III

感想:演奏をするときの姿勢やリガチャー、息の使い方など、基本的なことを見ていただいて普段おろそかになってしまっているところを学ぶ事ができてよかったです。
先生が作曲者とお知り合いという事で、楽譜には書かれていない事も知る事できてよかったです。ありがとうございました。

11:00~12:00 熊谷 隆彦さん(洗足学園音楽大学4年生)
曲目:イベール/コンチェルティーノ ダ カメラ

感想:以前から演奏会や公開レッスン等でファブリス先生の演奏を聴いたことがあり、今回レッスンを受ける機会をいただき、非常に嬉しかったです。ありがとうございました。

12:00~13:00 吉田 優さん(洗足学園音楽大学1年生)
曲目:デクリュック/ソナタ

感想:姿勢って大切ですね!今日は自分が今までいかに基本的なことができていなかったかを思い知りました。
まだまだ勉強不足です。モレッティ先生、真理子先生、本日はどうもありがとうございました。

14:00~15:00 宮田 麻乃さん(東邦音楽大学3年生)
曲目:ディベルティメントよりII,III楽章

感想:フレージングや曲の解釈など、本場ならではの教えを受ける事ができ、よりイメージが明確になりました。
また、間違えやすいところなどの具体的な練習方法もレクチャーしてくださり、今後どのように曲に取り組めばいいか分かりました。
なにより、フランス本場を生で聞かせていただき、とても刺激になり、より多くの曲に取り組んで生きたいと思います。
本日はこのような機会をくださり、ありがとうございました。

15:00~16:00 品川 泰宏さん(東邦音楽大学2年生)
曲目:トマジ/コンチェルト

感想:予想していたより、先生にとても威圧されました。
でもとても分かりやすいレッスンでした。音楽に対する先生の姿勢に感動しました!
今回レッスンを受けてとても勉強になりました。ありがとうございました。

16:00~17:00 原田 涼香さん(武蔵野音楽大学1年生)
曲目:プラネル/プレリュードとサルタレロ

感想:先生のとても柔らかく豊かな音色を間近で感じられてすごく刺激的なレッスンでした。
ブレスコントロールも伺ったので、これからもっと練習して安定感のある音色で吹けるようになりたいです!
ありがとうございました。

17:00~18:00 中村 優香さん(東京ミュージック&メディアアーツ尚美 ディプロマコース1年生)
曲目:デュボア/コンチェルト

感想:とにかく緊張しました。でも先生がとても明るい方だったので、最後の方は少しリラックスできました。
レッスンは、私のダメなところをズバッと言っていただきとても勉強になりました。
今回の反省を活かしてこれからも頑張ります!ありがとうございました。

▼リペアセンタースタッフと。          ▼「オーサカモトサ~ン、アリガトウ」

2008/12/01ジョナサン・リプトン ホルンマスタークラスクリニックレポート

12月 7th, 2008

【スケジュール】
2008年12月1日(月)
①11:00~ ②12:00~ ③14:00~ ④15:00~ ⑤16:00~ ⑥17:00~ ⑦18:00~

【講師】ジョナサン・リプトン

ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 ホルン奏者

【会場】 お茶の水下倉楽器本店3階

【協力】(株)ノナカ

【講師プロフィール】

ジョナサン・リプトン Jonathan Lipton

ニューヨーク出身。ニューヨーク大学卒業後、1976年渡英。大工、ホルンの教師、
アイスクリーム売り等々さまざまな仕事を経て、アルスター管弦楽団、BBCウェー
ルズ交響楽団に在籍する。1987年ロンドン交響楽団ホルン奏者となり、以来現在
までロンドン響100年の歴史上4番ホルン奏者として最も長くその席を守り続けて
いる。ギルドホール音楽大学の教授として後進の指導にあたるほか、ロンドン響の教
育プログラムにも非常に熱心であり、また世界各地で教育、指揮活動を行っている。

10:00~11:00 小嶋 優香さん(武蔵野音楽大学2年生)

曲目:

感想:基礎をみて頂き、とても楽に吹けるようになりました。レッスン自体も非常に分かりやすいレッスンでした。

ありがとうございました。

11:00~12:00 大内 加奈さん(武蔵野音楽大学 大学院1年生)

曲目:F.Strauss/オリジナルファンタジー

感想:基礎を中心にお願いしたら、ブレスのことなどで丁寧にレッスンをしていただけてすごく良かったです。

思いがけずデュエットもできてとても勉強になりました。ありがとうございました。

12:00~13:00 加藤 智浩さん(武蔵野音楽大学3年生)

曲目:R.シュトラウス/協奏曲第1番

感想:とても素敵なレッスンでした。通訳の方もとてもよくしてくださり、

緊張せずにレッスンを受ける事ができました。最近悩んでいた事も改善できそうです。

ありがとうございました。

14:00~15:00 武田 ひとみさん(東邦音楽大学アドバンスコース1年生)

曲目:P.デュカス/ヴェラネール

感想:大変勉強になりました。私がとてもあがり症なので、その相談をして、音を出す前のブレスがいかに大事かを教えていただきました。また基礎練習のやり方も教えていただき、毎日何か目的をもって練習する事の大切さを教えていただきました。
書ききれないほどの大切な事をいっぱい教えていただき、今後それらを練習してさらに上手く演奏できるようになりたいと思います。ありがとうございました。

15:00~16:00 早乙女 彩さん(東邦音楽大学4年生)

曲目:

感想:ブレスやタンギングについて、たくさんのアドバイスをしていただきました。私自身pp~ffのタンギング、ブレスの使い方で悩んでいたので、今回レッスンを受けてとてもよい経験になりました。
教えていただいた事をちゃんと整理して今後に活かしたいです。ありがとうございました。

16:00~17:00 田中 雅樹さん

曲目:オーケストラスタディより

感想:自信の問題解決に大変参考になりました。ありがとうございました。

17:00~18:00 吉田 恭子さん(東邦音楽大学大学院2年生)

曲目:R.グリエール/協奏曲

感想:毎日どんなことに注意して練習したらいいかなど、曲以外にも自分の弱点克服のためのたくさんのアドバイスをいただくことができました。また曲については「芝生のように」という表現がとてもおもしろく、分かりやすかったです。
今日のレッスンで教えていただいた事を毎日練習していきたいと思います。ありがとうございました。

▼リペアセンタースタッフと。         ▼金管楽器売場スタッフと

2008/12/06 吉川忠英&田中彬博によるアコースティックギター・ショー

12月 6th, 2008
2008年12月6日 前日の雨・強風の荒れた天気が、まるで何もなかったかのようなライブにぴったりの快晴となった。
ときおりジョークでオーディエンスの笑いを誘いながら卓越したテクニックとアコースティックギターの素晴らしいサウンドを、ノリノリのロックナンバーや繊細で和やかなバラードナンバーなどで楽しませてくれた。
今回のアコースティックギター・ショーは、第一部 田中氏、第二部 吉川氏、第三部 二人のギター・ショー と三部構成となっており、緩急のついた素晴らしいパファーマンスとなった。
それでは、「楽しさ」「優しさ」に包み込まれたライブのレポートをお届けしよう。

第一部 田中彬博 「お客さん、緊張なさらないで!」(笑)


まずは、田中彬博氏の登場だ。
個性的なフィンガースタイルで、一体どんなサウンドを聴かせてくれるのかと楽しみにしていたのだが、それがかえって聴く側の緊張になったのか、会場はとても静か。
「お客さん、緊張なさらないで!」と気遣いの言葉と関西流の面白いジョークで、ちょっと肩に力が入っていたオーディエンスの皆さんを和ませてくれた。

田中氏はオリジナル曲とカヴァー曲を計4曲を披露。
一人とは思えないほどのパワフルなサウンドは、まるで目の前でドラム、ベース、ギター、ボーカルという編成のバンドが演奏しているかのようだ!たった一本のギターから出るグルーブ感たっぷりのリズムとベースラインにあのメロディが乗るなんて・・・しかも、それを目の前で演奏しているというライブ感!これはたまらなくイイ!

そして、感情たっぷりのバラードナンバーでは、繊細なフレーズを優しいタッチで奏でオーディエンスを沸かせた。
「この若さでこんなにギターが弾けるなんてすごいよね」と吉川忠英氏が言ってたのだが、その言葉の裏にはテクニックのすごさだけではないという思いもあったのではないだろうか。
つまり、ギタリストに欠かすことができない 「楽曲への感情移入」 これが田中氏には備わっているということなのだろう。それがあのバラードナンバーで聴かせた美しいメロディにはっきり表現されていたと思う。

また、YAMAHAアコースティックギターの新機軸「ARE処理」についても詳しく話してくれた。なんでも、開発時から携わっていたとか・・・。ARE処理を施しているギターとそうでないギターをアルペジオとコードストロークの二つで弾き比べもしていただいたのだが、ARE処理を施しているギターはよく響く!というより、音が大きいといったところか。
最後の曲では、全員の手拍子とコーラスに合わせて「学園天国」で大盛り上がり!これは楽しい!!
このテンションのまま、吉川忠英氏にバトンタッチ!

第二部 吉川忠英 「皆さんこんばんは・・・ん?まだ昼間か(笑)」

さあ、次は吉川忠英氏の登場だ。
大きな拍手に包まれながらステージに上がると、
「皆さんこんばんは・・・ん?まだ昼間か(笑)」といきなりのジョークで観衆を笑いの渦に巻き込んだのだが、それとはうらはらに一曲目はしっとりした優しいナンバーでアコギサウンドの魅力をたっぷり聴かせてくれた。
吉川氏の独特なリズム感覚熟成されたプレイスタイルに、
長年の時間をともにしてきた愛機のヤマハギターから放たれる美しい旋律は、目を閉じてゆったりと体を横に揺らしながら聴かずにはいられなかった。

曲が終わると「それでは次はチューニングという曲をお送りします。一弦一弦の響きをお楽しみください(笑)」とまたもお得意のジョークを飛ばし、会場はすっかり「吉川氏の作る空間」となっていた。
そして、「これぞ吉川サウンド!」とも言える弾き語りは、まさに「円熟ギタリスト」と呼ばれるにふさわしいものだった。
フレーズ・・・いや、一音一音に何かメッセージがたくされているかのようなギターサウンド、ボイスパーカッションを交えた歌、歌詞、どれをとっても渋い!これほど「円熟」という言葉が似合うギタリストは他にいないと思う。

ライブ半ばには、ご自身の新しいシグネチュア・モデル「LJX26C CY」のサウンド紹介も披露。(詳しくはこちら)
オープンDチューニングの開放弦の鳴りを活かしたナンバーでその素晴らしいサウンドは、会場を震わせるほどのすごさがあった。このシグネチュアモデルは完全限定生産ということなので、ぜひチェックしていただきと思う。
さあ、次はお待ちかね「吉川忠英VS田中彬博」のメインイベントだ!

第三部 吉川忠英 VS 田中彬博

メインイベントでもある第三部のギターバトルでは、二人の個性をぶつけ合うというより互いの個性を尊敬し楽しい楽曲を披露しようというような感じだった。
田中氏のリズミカルなコードストロークに吉川氏が渋い歌やボイスパーカッションが乗せたり、ゆったりと奏でる吉川氏の落ち着いたバッキングに繊細なタッチで感情たっぷりにソロを弾く田中氏、そしてこの時期に欠かせないクリスマスソングを用意してくれたりと、聴かせる・見せる・楽しませるといったライブならではの醍醐味を存分に味わせてくれた。
二人の出会いは「ある一枚の絵」から始まったという。それ以来ツアーなどで長い時間をともにしてきた二人の絆とチームワークは、音楽という形でオーディエンスの皆さんにしっかりと伝わっていたのではないだろうか。
そして二人を支えているヤマハギターのポテンシャルの高さ豊かな倍音が美しいサウンドなどヤマハが作るアコースティックギターの素晴らしさもこのライブをもって再確認させてくれた。

2時間ほどのライブは、とても有意義であったことはい言うまでもない。

Special Guest プロフィール

田中彬博

京都府出身。1986年1月2日生まれ、AB型。’04 TEENS’MUSIC FESTIVAL京都大会で大賞を受賞し、関西・沖縄大会に出場。
以来、本格的なソロ活動を始め、各種コンテストで賞を総ナメ。
ヤマハデモンストレーターとしてスペイン・ポルトガルで演奏し好評を得る。
2008年4月には待望のファーストアルバムが全国発売。

吉川忠英

1971年渡米、フォークロック・グループ「EAST」のメンバーとして米国キャピトルレコード社よりアルバム「EAST」を発売。帰国後ソロ活動に入り、アーティストデビュー。
通産12枚のソロアルバムを発表している。
スタジオ・ミュージシャンとしても数々のニューミュージック系アーティストのレコーディングに参加。
近年では福山雅治・夏川りみの編曲・プロデュースにおいても高い評価を得ている。

2008/11/26 ガボール・タルコビ トランペット マスタークリニックレポート

11月 30th, 2008

スケジュール:2008年11月26日(水)

11:00~12:00/12:00~13:00/14:00~15:00/15:00~16:00/
16:00~17:00/17:00~18:00/18:00~19:00

【講師】ガボール・タルコビ
Gabor Tarkovi
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
首席トランペット奏者

【会場】
お茶の水下倉楽器
本店3F

【講師プロフィール】
1969年にハンガリーのエスターゴンに生まれる
当時、クラリネットやピアノを習っていた彼は、金管奏者が多い家族の影響でトランペットを始めた。その当時から彼はオーケストラ奏者を目指していた為、フ ランツリスト音楽院やプタペスト音楽院で学んだ。その後、ロイトリンゲンフィルハーモニー、ベルリンシンフォニーオーケストラ首席とバイエルン放送響首席 をへて、2005年よりベルリンフィルの首席奏者に就任。そのほかにも、ベルリンフィルブラスアンサンブルやオーストリアのプロブラス、その他多くのアン サンブルやソロなどでも、ヨーロッパやアメリカ、日本などで活躍している。また母国ハンガリーやドイツ、スイス、オーストリア、などを中心に多くのマス ターコースで後進の指導にも当たっている。

(趣味は水泳、ジョギング、映画鑑賞)

11:00~12:00  大島 健太郎さん
曲目:オーケストラスタディより

感想:先生も通訳の方もレッスンもとてもよかったです。
ありがとうございました。

12:00~13:00  吉川 美菜子さん(国立音楽大学4年生)
曲目:ヒンデミット/ソナタ

感想:普段のレッスンとは違ったレッスンが出来てとてもよい経験になりました。
この経験を、これから活かしていきたいです。レッスンをしていただけてよかったです。
ありがとうございました。

14:00~15:00  吉田 綾子さん(武蔵野音楽大学4年生)
曲目:フンメル/トランペットコンチェルト

感想:タルコビ先生はとても明るく、熱心に気さくに教えてくださいました。
先生の一言で自分の悪いところをすぐ意識する事ができ、それがすぐ音に現れました。
今回受講する事ができてとてもよかったです。ありがとうございました。

15:00~16:00  力武 理子さん(東京音楽大学4年生)
曲目:フンメル/コンチェルト

感想:以前も何度かガボール先生のレッスンを受けた事があるのですが、今回も明るく楽しいレッスンをして
いただけて、非常に表情豊かで、とても楽しいレッスンでした。 とても勉強になりました。
ありがとうございました。

16:00~17:00  渡邊 千尋さん(桐朋学園大学2年生)
曲目:フンメル/トランペット協奏曲

感想:初めて受講させていただきました。
先生のおっしゃっていたことが、普段先生に言われている事だったのですが、新しいアプローチをしていただけて
すんなり受け入れられました。ありがとうございました。

17:00~18:00  伊藤 慶亮さん(洗足学園音楽大学2年生)
曲目:オーケストラスタディより

感想:もう本当に素晴らしいというしか言いようがありません。
最高でした!ありがとうございました。

18:00~19:00  長沼 亜希さん(東京音楽大学2年生)
曲目:ハイドン/トランペット協奏曲

感想:普段どのように練習したらよいのかを、実際に吹いて聞かせてくださったのがすごく嬉しかったです。
1音1音がすごく魅力的で楽しいレッスンでした。ありがとうございました。

▼リペアセンタースタッフと

▼金管楽器売場スタッフと

2008/11/24シュテファン・シュルツ トロンボーンマスタークリニックレポート

11月 30th, 2008

【スケジュール】2008年11月24日(月・祝)
10:00~11:00/11:00~12:00/12:00~13:00/13:00~14:00

【講師プロフィール】
シュ テファン・シュルツは1971年にベルリンで生まれ、トロンボーンのレッスンをハラルド・ヴィンケラー 教授及びヨアヒム・ミッテラッハー教授に受ける。その後にはチャールズ・バーノン氏のレッスンを受けるためにシカゴへ向かった。 1993年から2002年にシュテファン・シュルツはベルリン国立歌劇場管弦楽団のバストロンボーン奏者としてダニエル・バレンボエムのもとで演奏し、こ こではオーケストラアカデミーの指導者としてもその力を発揮した。また1996年から2002年にはバイロイト音楽祭で演奏し、2000年から2004年 には客員教授としてベルリン・ハンスアイスラー音楽大学において教鞭を振るった。
彼はベルリンフィル・ブラスアンサンブル、ジャーマンブラス、ダニエル・シュニーダートリオなど数々のアンサンブルのメンバーとして活躍し、ソリストとし ても数々のオーケストラとコンチェルトを競演している。日本を始めとし、台湾、ベネズエラ、スペイン、スイス、スウェーデン、イタリア、ジュリアード音楽 大学、ブタペスト・フランツリスト音楽大学、PMFその他多数の街でマスターコースの講師として後進の指導に当たっている。2002年にベルリンフィルに 入団し、2004年夏よりベルリン芸術大学の教授に就任し、後進の指導にも力を注いでいる。

10:00~11:00  滝田 姫子さん(京都市立芸術大学1年生)
曲目:L.Grondahl/Concerto

感想:今回のマスタークラスでは、自分の未熟なところを再確認させていただけて、
とても収穫の多いレッスンでした。今回教えていただいた練習方法などをしっかり活かして、
先生のような素晴らしいプレーヤーになれるよう頑張ります。
シュルツ先生、佐塚さん、下倉楽器の皆さん、ありがとうございました。

11:00~12:00  佐藤 太一さん(東京音楽大学2年生)
曲目:ディティーユ/コラール・カデンツァとフーガ

感想:今、解決すべき問題を丁寧に指導してくださり、とてもよいレッスンでした。
いろいろな方のレッスンを受けてみたいので、是非また連絡を下さい!楽しみにしています。
ありがとうございました。

12:00~13:00  川熊 そよさん(東京音楽大学2年生)
曲目:ヨンゲン/メロディアス・エチュードより「ロッシュ・アリアとポロネーズ」

感想:自分が普段演奏するときに気を使っていなかった所がわかり、とても参考になりました。
もっと自分に自信をもって演奏しよう!と思いました。ありがとうございました。

13:00~14:00  井上 巧さん(武蔵野音楽大学2年生)
曲目:グロンダール/コンチェルト

感想:今回初めて下倉楽器のマスタークラスを受講したのですが、まず店員さんが良かったです!
シュルツ先生はいつも僕がしていることと逆のことをやるべきだと教えてくださり、丁寧に一つ一つ実演しながら教えてくださり、本当に勉強になりました。
通訳の方もとてもわかりやすくてよかったです!また受講したいです!
ありがとうございました。

▼金管楽器売場スタッフと。

2008/11/27 ガボール・タルコビ トランペット マスタークリニックレポート

11月 27th, 2008

2日目を迎えたベルリンフィル首席トランペット奏者、ガボール・タルコビ氏によるレッスンが下倉楽器本店3階にて開催されました。

【スケジュール】2008年11月27日(木)
10:00~11:00/11:00~12:00/12:00~13:00/13:00~14:00

【講師】ガボール・タルコビ
Gabor Tarkovi
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
首席トランペット奏者

【会場】
お茶の水下倉楽器
本店3F

【講師プロフィール】
1969年にハンガリーのエスターゴンに生まれる
当時、クラリネットやピアノを習っていた彼は、金管奏者が多い家族の影響でトランペットを始めた。その当時から彼はオーケストラ奏者を目指していた為、フ ランツリスト音楽院やプタペスト音楽院で学んだ。その後、ロイトリンゲンフィルハーモニー、ベルリンシンフォニーオーケストラ首席とバイエルン放送響首席 をへて、2005年よりベルリンフィルの首席奏者に就任。そのほかにも、ベルリンフィルブラスアンサンブルやオーストリアのプロブラス、その他多くのアン サンブルやソロなどでも、ヨーロッパやアメリカ、日本などで活躍している。また母国ハンガリーやドイツ、スイス、オーストリア、などを中心に多くのマス ターコースで後進の指導にも当たっている。

(趣味は水泳、ジョギング、映画鑑賞)

10:00~11:00  松原 一郎さん(桐朋音楽大学)

曲目:オーケストラスタディより
感想:とても充実したレッスンで、すごく良かったです。ありがとうございました。

11:00~12:00  大島 健太郎さん

曲目:オーケストラスタディより
感想:昨日に引き続きお世話になりました。ありがとうございました。

12:00~13:00  伊藤 慶亮さん(洗足学園音楽大学2年生)

曲目:ベーメ/コンチェルト
感想:素晴らしい音楽と音色で幸せなレッスンでした。ありがとうございました。

13:00~14:00  高 長行さん(東京ミュージック&メディアアーツ尚美 ディプロマ2年生)

曲目:オーケストラスタディより
感想:とても勉強になりました。
通訳の方もソフトな感じでよかったです。ありがとうございました。

リペアセンタースタッフと。

2008/11/24ゲオルグ・シュレッケンベルガー ホルンマスタークラスレポート

11月 25th, 2008

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団ホルン奏者によるマスタークラスクリニックが実現しました!

【スケジュール】
2008年11月24日(月・祝)
①10:00~ ②11:00~ ③12:00~ ④14:00~ ⑤15:00~

【講師】ゲオルク・シュレッケンベルガー
-Georg Schreckenberger
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 低音担当ホルン奏者

【会場】 お茶の水下倉楽器本店3階

【講師プロフィール】

1970年マンハイムで生まれ。12歳のときに最初のレッスンを受ける。
1986年ペーターアーノルド氏の下でハイデルベルグ音楽院で勉強を始める。
1988年西ドイツ放送響にて低音担当ホルン奏者の席につく。
1992年よりバイロイトフェスティパルオーケストラのメンバーに選ばれる。
1993年よりベルリンフィルの低音担当ホルン奏者に就任。
また多数の録音演奏旅行をベルリンバロックゾリステン、ジャーマンホルンアンサンブル、
ベルリンフィルの8人のホルニストなどで行っている。

10:00~11:00  大平 紹美さん(東京音楽大学1年生)
曲目:R.Strauss/HORN KONZERT

感想:表現の事だけではなく、アンブシュアのことやブレスの取り方、大きな音を出すための練習方法も教えてくださって、とても勉強になりました。<br>個人練習をするときに役立つ練習をたくさん教えてくださったのでこれからの練習に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

11:00~12:00  小口 遥さん(東京音楽大学1年生)
曲目:フランツ・シュトラウス/

感想:自分が苦手にしていること(高音等)の練習の方法(基礎練習の方法)も教えていただけて、これからの練習にとても役立ちそうです。
また、間近で迫力のある音を聴けて、レッスンを受けて良かったと思いました。
先生はとても気さくな方でとても楽しかったです。
自力でドイツ語を聞き取れるようになりたいと思いました。ありがとうございました。

12:00~13:00  藤田 真理絵さん(武蔵野音楽大学4年生)
曲目:モーツァルト/ホルン協奏曲第4番

感想:自分が気になっていたアンブシュアの話や、苦手分野の練習方法が分かったので良かったです。
ありがとうございました。

14:00~15:00  森本 奈緒美(洗足学園音楽大学卒)
曲目:R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番

感想:とても楽しくレッスンを受講する事が出来ました。自分が日々悩んでいる事が解消されたり、新しい練習方法などもたくさん教えていただけて本当に勉強になりました。
今後も今日のレッスンで学んだ事を活かして、もっともっと出来るよう頑張りたいと思いました。
本当にありがとうございました。

15:00~16:00  新井 初美さん(洗足学園音楽大学4年生)
曲目:Hermann Neuling/Bagatelle

感想:低音奏者の先生ということでバガテルを見ていただきました。
細かいリズムの取り方、低音の練習の仕方などを教えていただき、課題がたくさん見つかったのでこれからの練習に活かしていきたいと思います。

16:00~17:00  高島 愛さん(茨城大学2年生)
曲目:モーツァルト/ホルン協奏曲第4番

感想:先生がとても明るく優しい方で、あっという間の1時間でした。
ずっと悩んでいた弱点について、丁寧に教えていただけたので、これからの練習につなげていきたいです。
どうもありがとうございました。

▼リペアセンタースタッフと。

▼金管楽器売場スタッフと。

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