修理の豆知識「楽器の水洗い」

11月 25th, 2011

今回は金管楽器の水洗いについてご紹介したいと思います。

先日、修理品の手入れをしていた時、管内から汚れのかたまりが出てきました!!
  

 

 

管内の汚れをそのままにしておくと、ピストンや抜差管の動作不良や音の抜けに影響してきますので、普段のお手入れの他に
水洗いをしてみてはいかがでしょうか。

○トランペット(ピストン楽器)の水洗いについて

●用意するもの

フレキシブルクリーナー、ブラスソープ(ない場合はご家庭にある台所用中性洗剤でも大丈夫です)、ガーゼ、クリーニングロッド、タオル

まず、楽器本体からピストン、抜差し管、第3抜差しのネジを外します。
この時、ピストンが入っていた向きを確認してください!!間違ったむきでピストンを入れてしまうと音が出なくなってしまいます!!

 

 

分解した楽器や抜差し管は傷つかないように安全な場所に置いてください。
ピストンも洗う場合はバネやガイド、水にぬれないようにフェルトも外しますが、組み立てが不安な方はご自分で行わず、リペアセンターにご相談ください。

ウォーターキーコルクは濡れないようにラップなどで保護してください。

次に、大きな容器などに、楽器が浸かるくらいまでブラスソープまたは中性洗剤を混ぜたぬるま湯、もしくはお水をいれます。
その中に、楽器の本体、抜差し管、(ピストンを入れる場合は金属部分のみ)を入れ、しばらく浸けておきます。
汚れが出てきたら、フレキシブルクリーナーを通して洗っていきます。

 

すべて洗い終わったら、よく洗い流してください。

楽器本体は、傷つかないようきれいなタオルなどで水分を拭き取り、管の中はガーゼとクリーニングロッドを使い水分をしっかり取ってください。
よく乾いたら、オイル、グリスを塗り、楽器を組み立ててください。

○ロータリー楽器の水洗いについて

まず、トロンボーンやホルンなどのロータリー楽器ですが、ロータリーバルブやセイヤーバルブ内の洗浄はご家庭で行うのは難しいので、
リペアセンターに依頼することをおススメします。

ですので、ホルンであれば抜差し管を、トロンボーンではスライドと、テナートロンボーンなどのロータリー無しの楽器であれば
ピストン楽器と同様に水洗いをして頂くと、普段のお手入れでは取りきれない汚れを落とす事が出来ます。

水洗いでも取りきれないサビなどの汚れでお悩みの方は、お気軽にリペアセンターまでご相談ください。

 

設備紹介~ラップ剤~

11月 21st, 2011

 

この道具、なんだかわかりますか?

 

決して、泥ではありませんよ?
こちらは、ピストンやロータリーの調整に使うラップ剤という道具です。

 

このラップ剤はいわゆる研磨剤のような物で、これをピストンやロータリーに塗り、
ケーシングとすり合わせることで、調整していきます。

 

 

 

ピストンにラップ剤を塗っているところです。
決して楽器を汚して遊んでいるわけではありません(笑)

 

 

そしてケーシングに入れてすりあわせます。
この作業によって、ピストンとケーシングの摩擦が調整され、動きがよくなります。

このラップ剤には、ヤスリと同じように番手があり、調整を行う楽器の状態によって、
荒さを選んで使用しています。

 

ラップ剤は、ピストンやロータリーの調整の他にも、抜き差し管や、ピストンの笠ネジ、底ネジ、ロータリーキャップの
調整にも使われる、管楽器の修理に欠かせない道具なんです。

 

自分の楽器に泥をつけられてる!なんて、あわてないでくださいね(笑)
もちろん、調整が終わった後は、ラップ剤がなくなるまで綺麗に掃除して、お渡ししています。

 

 

 

 

 

2011/11/10(木) イルヴィン・ヴェニッシュ クラリネットマスタークラス イベントレポート

11月 10th, 2011

【スケジュール】2011年11月10日(木)

 

11:00~12:00/12:00~13:00/休憩/14:00~15:00/15:00~16:00/16:00~17:00

 

【会場】 下倉楽器 御茶ノ水店 3階

 

 

 

【受講料】¥15,000

 

【プロフィール】

チェコで今最も注目を浴びている若手演奏家の一人。プラハの春音楽祭、バイロイト国際コンクール、ヨーロッパ放送連盟New Talent、また、
パリ、チューリヒ、マデイラなどの名高い音楽祭や国際音楽コンクールで数々の賞を受賞。その他、パブロ・カザルス音楽祭, 中央ヨーロッパフェ
スティバル、マンハイムのモーツアルト デュア ヨーロッパや、日本、ドイツ、フランス、スペインなど世界各国で演奏しその実力は確固た  
るものである。レパートリーも古典派から最も前衛的な現代曲、( オスワルド・ゴリジョフ、べティー・オリヴェイロ、 イサン・ユン、 ヤン・デュ  
シェック、N-テックらによる作品の世界初演、チェコ初演)そして民謡にまで及ぶ。これまでにハンスイェルク・シェレンベルガー、ラトヴァン・  
ヴラトコヴィチ、ザハール・ブロン、ペーテル・チャバ、イゴル・アルダシェフ、リボル・ペシェク、ラルフ・ゴトーニ、エリナ・ヴァハラ、ミシェ  
ル・ルチエック、ハガイ・シャハム、アンドレ・カザレ、ジャン=ルイ・カペツァリ各氏と共演。ブルノ音楽院にてBřetislav Winkler氏に師事。  
卒業後、プラハアカデミー( 大学院)にてJ・フラバーチュ、V・マレシュ各氏に師事。パリコンセルヴァトアール研修生としてミシェル・アリニョ  
ン氏に師事する傍ら、チェコ放送、チェコテレビ、中部ドイツ放送、 アルコ ディーバーにて録音活動を行う。2011年6月博士課程を修了し  
博士号を取得する。音楽家として最高レベルの演奏をするだけでなく若くして大学、大学院の教授としての活躍を期待されている。  

 

 

11:00~12:00  池田 明穂さん  (上野学園大学1年生)

 

【曲目】 ウェーバー/クラリネット協奏曲1番

 

【感想】 一時間という短い時間でしたが、とても内容の濃いレッスンでした。

もっと長くレッスンして頂きたいと、とても感じました。 ありがとうございました。

 

 

 

 

12:00~13:00 和田 有紀子さん  (上野学園大学 1年生)

 

【曲目】 サン・サーンス/クラリネットの為のソナタ

 

【感想】 先生のお話がとても分かりやすかったです。 言葉だけでなく、たくさん吹いて下さった事もとても良かったです。

 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

14:00~15:00 岩崎 友紀さん (昭和音楽大学 2年生)

 

【曲目】 コミブス/ フラム

 

【感想】 曲の解釈だけでなく、これからの練習方法なども教えて頂き勉強になりました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

15:00~16:00 讃井 章貴さん  (尚美ミュージックカレッジ専門学校 2年生)

 

【曲目】 ゴーベール/ファンタジー

 

【感想】音色や指使いなど、分かりやすく丁寧に教えていただきました。 とても勉強になりました。

 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

16:00~17:00 白井 千晶さん (尚美ミュージックカレッジ専門学校 2年生)

 

【曲目】 ドビュッシー/第一狂詩曲

 

【感想】 ドビュッシーを演奏する時の息づかいなど、細かく教えていただきました。 とても分かりやすかったです。

 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

リペアーセンターにて

 

 

 

 

 

 

大宮吹奏楽カーニバル2011レポート

11月 6th, 2011

このイベントは、少子化に歯止めがかからない世の中で少人数のバンドの手助けとして、少人数編成の学校を集め合同バンドを結成し大編成で演奏することにより普段味わえない吹奏楽を楽しみ、他校との交流・親睦を深めることを目的とし、『おおみや吹奏楽カーニバル実行委員会』が主催したイベントです。

毎年恒例!今年もやってまいりました!おおみや吹奏楽カーニバル2011!

今年で第6回を迎え、年々盛り上がりを見せている『おおみや吹奏楽カーニバル2011』さわやかな秋晴れの下、いよいよ本番です!カーニバル!!今年もみんなで盛り上げていきましょう!!

ロビーには下倉楽器オリジナル『ザ・マルカート』やヤマハの『カスタムモデル』などの楽器展示コーナーを開設!『ザ・マルカート』などの新商品やオリジナルケースが多数展示し、すべての楽器が試し吹き自由!来場者のみなさんも、滅多に吹くことのできない楽器を思い思いに試し吹きしていました。

また、今年も展示パネルに、参加校の合同バンド練習風景のスナップ写真も掲載!みなさんが頑張って練習する姿がたくさん展示されました!

今年も下倉楽器リペアーセンターの特設ブースが登場!

ご好評につき、今年も下倉楽器リペアセンターの特設ブースが登場!参加者の楽器や、来場者の楽器のメンテナンスに大忙しの様子でした!

高校生ファンファーレ隊

トップバッターは高校生によるファンファーレ。華やかに「吹奏楽カーニバル2011」の開幕です。

ゲストプレーヤーも毎年おなじみのこの御二方!!

今年もゲストプレイヤーとして、トランペット奏者の織田準一先生・クラリネット奏者の金井清先生にご登場いただき、ソロ演奏や合同バンドの指揮をしていただきました。

・中学校合同バンド

さいたま市立大宮南中学校・さいたま市立大宮八幡中学校・さいたま市立桜木中学校

今年の中学校合同バンドは、ゲストプレイヤーの織田準一先生が指揮を担当。

さすが中学生ともあり、まとまった演奏を披露。織田先生も大満足のご様子でした!

●オリパパとトランペットが吹き隊

トランペットが大好き!その気持ちがよく伝わってくる華やかな演奏でした。

小学校・中学校合同バンド

さいたま市立片柳小学校・さいたま市立片柳中学校

昨年に続き、今年も地元の近隣小学校の金管バンドと中学校吹奏楽部の合同バンドを結成し、参加してくれました!

さすがに、4回目ともあって息のピッタリ合った演奏を披露してくれました!

そして、恒例の部長インタビューの一幕…。

さいたま・スーパー・シニアバンド

織田準一先生率いる、さいたま・スーパーシニアバンド。音楽を愛するさいたま市の中高年で結成されたバンド(平均年齢57歳)が、『若者には負けていられません!!』と言わんばかりの迫力ある演奏を披露してくれました。今後の活躍が期待されます!!

中学校・高校合同バンド

さいたま市立植水中学校さいたま市立馬宮中学校・埼玉県立大宮光陵高校

今回、初出演の大宮光陵高校のみなさんと、近隣の植水中学校、馬宮中学校との合同バンド。合同練習のときからみんなで一生懸命練習してきました。本番はとても息のあった演奏でした。

ザッキー&メグムンとサックスが吹き隊

第1回から出演いただいている、ザッキー&メグムンとサックスが吹き隊。今年もゲストバンドとして登場!とても初心者とは思えない演奏を披露してくれました

小学校. 保護者バンド

さいたま市立植竹小学校・保護者バンド「ノービス」

植竹小学校クローバーズの6年生のみなさんと保護者バンド「ノービス」のみなさんによる親子バンドです。

親子で和気あいあいと楽器を楽しむ姿も見られるのも吹奏楽カーニバルの醍醐味です。

高校合同バンド

埼玉県立川口北高校埼玉県立鳩ヶ谷高校埼玉県立南稜高校・武南高校

高校生によるさすがの迫力の合同演奏です。マルマルモリモリのダンス等、ステージを盛り上げてくれました。

中学校合同バンド

・さいたま市立八王子中学校・さいたま市立三橋中学校・埼玉県立与野高校 合同バンド

合同バンドの最後を飾ってくれたのは、地元で合同バンド組んでくださった、県立与野高校・さいたま市立八王子中学校・さいたま市立三橋中学校の3校のみなさん。与野高校の若井先生が指揮をとる大編成の迫力ある演奏で会場を圧倒。完成度の高さに驚かされ、拍手喝采でした!

最後は毎年恒例!みんなで楽器をもって全員演奏!

最後は毎年恒例のおおみや吹奏楽カーニバルのメインイベントとも言える、ゲストプレイヤー・参加者全員による大合奏。今年は与野高校がサポートバンドとして、そして、同校、若井先生指揮のもと、大いに盛り上がりました!さすがに全員で楽器をふくと、会場内は大音量で包まれ、鳥肌がたつほどの感動でした。

最後にみんなで記念写真!

最後は参加者全員が舞台に上がり(総勢600名)、織田先生の「おおみや吹奏楽カーニバル!来年も参加するぞー!」の掛け声とともに参加者全員の記念撮影!今年も最後まで大変盛り上がり、幕を閉じました。

来年の『おおみや吹奏楽カーニバル2012』が開催決定!平成24年10月上旬を予定しております。会場は今年と同じ、さいたま市民会館おおみや!来年もみなさんのご参加、お待ちしております。

2011/11/1 スティーブン・ミード氏 ユーフォニアムマスタークリニック イベントレポート

11月 6th, 2011

 

【日時】 2011年11月1日(火)

【スケジュール】

13:00~14:00/14:00~15:00/

15:00~16:00/16:00~17:00/

17:00~18:00

 

【講師】 スティーブン・ミード氏

【会場】 下倉楽器 御茶ノ水 3階

【協力】ビュッフェ・クランポン株式会社

【受講料】¥15,000

1962年2月26日、ボーンマスにて生まれる。
金管楽器の最初の経験は、6才の時にBoscombe Salvation Army Junior Bandで始まった。まだその頃彼にはユーフォニアムは大き過ぎたので、最初はコルネットから始まり、テナー・ホーン、バリトンと持ち替え、11才の時に ようやく初めてのユーフォニアムを手にした。また、その時代には楽器と並行して歌のレッスンにも励み、傑出したボーイ・ソプラノとしての才能も見せていた 13才の頃から本格的にユーフォニアムに情熱を注ぎ込むようになり、各地の音楽祭などでコンクールに入賞し始めた。 Bernhard Roberts、Glyn Bosanko等の指導を経て、17才の時にブラス・バンド界の伝説的ユーフォニアム奏者Trevor Groomのレッスンを受け始める。
その後ブリストル大学へ進学し、作曲家Derek Bourgeoisに出会う。Bourgeoisはミードの在学中、まわりの多くの助言者達から将来プロ奏者として生活していくためにトロンボーンへ転科 するよう強く勧められていた彼に対して、ユーフォニアム奏者を目指すよう励まし指導し続けた。その後ミードは、音楽名誉賞を受けてブリストル大学を卒業 し、さらにニュートン・パーク大学で音楽教育学を学んだ。
プ レーヤーとしては、先ずBristol Easton Salvation Army Bandから始まり、彼の最初のコンテスト・バンドとなるSun Life Stanshawe Band、そして音楽監督だったHoward Snellに招かれて参加したDesford Colliery Bandでそれぞれ首席奏者としての輝かしい経歴を残した。特にDesford時代(1983~1989)には、European Championship, Granada Band of the Year, BBC best of Brass、そして最も名誉あるRoyal Albert HallでのNational Brass Band Championships三連覇(1987~1989)の偉業を遂げる等、バンド・プレーヤーとしての頂点を極めた。
TVでの活躍も彼の早くからの成功を後押しした。 BBC Best of Brass Competitionでのソロ賞(1983&1985)やEuphonium Player of the Year Award(1986&1993)等を、それぞれ一度ならず二度ずつも受賞している。
教育者としては、Royal Academy of Music (London)、Birmingham Conservatoire、そしてRoyal Northern College of Music(Manchester)に招かれて指導している英国トップ・ブラス・バンドでの早い時期の活躍から、British Tuba Quartetの創設、数え切れないほどの新曲の初演など、彼をその様々な活動へ突き動かしているのは、創造的精神ともいうべきものである。ミードは、 Martin Ellerbyのユーフォニアム協奏曲をBrassband Berner Oberlandとスイスで、またPhilip Sparkeのユーフォニアム協奏曲をBreeze Brass Bandと大阪で世界初演するなどしている。
ユニークなBrass Band Battle Creek(U.S.A.)との共演や、5つのNational Tuba Euphonium Festival (U.K.)運営への参加、そしてベネルクス諸国や日本でのユーフォニアム・アカデミー(欧日音楽講座)の設立など、ミードの活動はとどまる所を知らな い。BESSON契約テスター&アーティスト。 (使用楽器:BESSON Prestige BE2051-2) 
【講師プロフィール】
 

13:00~14:00 小林 愛乃さん 東邦音楽大学 3年生

曲目:フィリップ・スパーク/ハーレクイン

感想:ずっと憧れていた方にお会いできてとても感動しました。

レンスンは緊張しましたがとても勉強になりました。

 

 

14:00~15:00               梶川 絢未さん   日本大学大学院 1年生  

曲目:フィリップ・スパーク/パントマイム

感想:レッスンを受けてどうすればできるようになるかを的確に指導してくださり

    とても勉強になりました。

 

    

15:00~16:00 吉川 隼平さん 尚美ミュージックカレッジ専門学校 1年生    

曲目:パントマイム ・ファンタジーコンチェルタンテ

 

 感想:とても得るものが多く素晴らしい時間になりました。

   今日教わったことを忘れずに今後に活かしていきたいと思います。

 

16:00~17:00 根本 さん  平成音楽大学卒

曲目:フィリップ・スパーク/パントマイム

感想:1時間のなかでしたがとても勉強になりました。

    通訳の方がいてくださってとても安心でした。ありがとうございました。
  

17:00~18:00 今村 耀さん  

曲目:ユーフォニアムとピアノのための幻想的変奏曲

感想:とてもわかりやすく、自分が忘れていたことが再確認することができました。

    今後も、この経験を活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

リペアーセンターにて

  

2011/10/22(土) ギョーム・サンタナ ファゴット マスタークラス イベントレポート

10月 25th, 2011

 

【スケジュール】 2011年10月22(土)

14:00~15:00/15:00~16:00/16:00~17:00

 

【講師】ギョーム・サンタナ氏  ドイツ放送フィルハーモニー 首席奏者

 

【会場】 下倉楽器 御茶ノ水 3階

 

 

 

【プロフィール】

1982年フランスのトゥールーズに生まれ、地元の音楽院でヴァイオリンとファゴットを習い始める。パリとデュッセルドルフで学んだ後、ハノーファーでダーク・イェンセンに師事。現在はベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーで学んでいる。フランスで開かれたヨーロッパ青少年コンクールで第1位。2005年、ベルリンで開かれたベルリンのフェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ・コンクールで第1位を受賞した。グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラで演奏した後、C.アバドに招かれ、新設のモーツァルト管とルツェルン祝祭管の主席ファゴット奏者となる。また、現在マーラー・チェンバー・オーケストラの首席ファゴット奏者であり、ヨーロッパの多くのオーケストラでも演奏している。
室内楽にも力を入れ、ピアノのエマニュエル・アックス、ティル・フェルナー、アレクサンダー・ロンクィヒや、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル、アルブレヒト・マイヤー、アンドラーシュ・アドリアンなど著名な管楽器奏者たちと共演している。06年にはソリストとしてシンフォニア・ヴァルソヴィアやアバド指揮のモーツァルト管と共演した。

 

 

14:00~15:00 鈴木 優人さん (昭和音楽大学3年生)

 

【曲目】 ウェーバー/ファゴット協奏曲 ヘ長調

 

【感想】 今まで考え付かなかったようなフレーズ感など音楽の運び方について、とても多くの事を感じる事が出来ました。

貴重な機会を本当に有難うございました。

  

 

15:00~16:00  小林 香緒理さん (国立音楽大学3年生)

 

【曲目】 モーツアルト/ファッゴト協奏曲 1.2楽章

 

 【感想】:先生のアイディアや音楽性がとても素晴らしくて感動しました。

モーツァルトについて本当に勉強になりました。ありがとうございました。 

 

 

  

 

 

16:00~17:00 田中 信証さん (国立音楽大学3年生) 

 

【曲目】 モーツァルト/ファゴット協奏曲

 

【感想】 基礎練習から音楽的な事まで、幅広く教えて頂きました。

とても勉強になりました、ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

リペアーセンターにて           受講生とともに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

設備紹介~タンポ合わせヘラ

10月 24th, 2011

今回は木管楽器のタンポ合わせに使うヘラを紹介します。

 

 

 

木管楽器のタンポはほぼ全て(フルートの一部は除く)熱すると溶ける接着剤で付いています。

 

 

その接着剤の量やタンポを付ける角度で穴の塞がりを調整します。

 

     

ピッコロやクラリネットなどは丸く薄いヘラを使います。

 

サックスは大きく真ん中に穴の開いた丸いヘラと、L字になっているヘラを使い穴の塞がりを調整していきます。

 

その調整の時に大活躍するのが、以前にご紹介したフィラーゲージやリークライトです。

 

 

 

ここでヘラの違いについて・・・

 

サックスのタンポはブースターと言う反射板がタンポの真ん中に付いています。

その為真ん中に穴が開いているヘラや、L字状のヘラで調整します。

 

それに比べて、クラリネット等は基本的にはブースターのような物がない為、穴が開いていないヘラで調整が可能です。

 

タンポの詳細については以前『修理のマメ知識』で紹介しているのでそちらを↓↓↓

 

サックスのタンポについて↓

http://blog.shimokura-webshop.com/?p=120 

クラリネットのタンポについて↓

http://blog.shimokura-webshop.com/?p=115 

 

 

2011/10/18(火)19(水)D.キューブルベック氏マスタークラス イベントレポート

10月 22nd, 2011

 

【スケジュール】
2011年10月18日(火)

11:00~12:00
14:00~15:00
15:00~16:00

2011年10月19日(水)

11:00~12:00
12:00~13:00
14:00~15:00
15:00~16:00

 

【講師】 ディトマル・キューブルベック Ditmar kueblboeck
     ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 トロンボーン首席奏者

【会場】 お茶の水下倉楽器3階にて

【講師プロフィール】
1963年リンツ生まれ。77年からウィーン音楽院にて、父ホルスト・キューブルベック教授1に師事。81年から82年までグラーツ・フィル、ソロトロンボーン奏、82年から99年までウィーン響ソロトロンボーン奏者として活躍。99年からはウィーン国立歌劇場管、及びウィーン・フィルのソロトロンボーン奏者として現在に至る。また、20世紀アンサンブル、アンサンブル・コントラプンクテ、アンサンブル・モデルンなど多くの現代音楽を取り上げるアンサンブルにも所属している他、アーノンクールのもとコンチェントゥス・ムジクム・ウィーンのメンバー。ソリストとしての活動も広く、ニューヨーク、サンクト= ペテルブルグ、またムジークフェラインでも演奏している。日本、アメリカ、台北、そのほか定期的に多くのマスタークラスに招待されている。89年から93 年までウィーン国立音楽大学講師、97年及び99年グラーツ国立音楽大学客員教授を務めた。99年からはグラーツ国立音楽大学トロンボーン科教授として教鞭を取る。 2010年には、ソリストとしてウィーンフィルハーモニー管弦楽団と協演。

   

                                                                           

18日  11:00~12:00   志賀 健輔(洗足音楽大学卒業) 

曲目:ボザ バラード/ダヴィット コンチェルティーノ

感想:自分の演奏から的確に問題を指摘してもらいレッスンしていくうちに演奏がどんどん変わっていくのが自分でもわかりとても嬉しかったです。

   

 18日 15:00~16:00  田中 一央(洗足音楽大学卒業) 

曲目:ダヴィット コンチェルティーノ/オーケストラスタディー

感想:とても充実したレッスンでした。身体の使い方や弱点を克服するためのアプローチの仕方などを徹底して指導していただきました。今後に生かしていきたいと思います。

  

 

 

19日  11:00~12:00  松井啓多(武蔵野音楽大学 4年)

曲目:グロンダール コンチェルト1楽章

感想:非常に分かりやすいレッスンでした。吹いて聴かせて下さったので、音楽的なことやフレーズのつなぎ方などとても参考になりました。  

 

19日  12:00~13:00   東郷 源 (フリーランス)

曲目:オーケストラスタディー(モーツアルト レクイエム)

感想:とても面白かったです。

 

 

19日  14:00~15:00  衛藤真矢 (武蔵野音楽大学 2年)

曲目: Jérôme Naulais / Appels et Mirage  

感想:説明がとても分かりやすくて面白かったです。勉強になりました。これから活かしていきたいです。

 

19日  15:00~16:00  廣田 純一 (東京芸術大学 院2)

曲目:ボザ バラード

曲目:わかり易く丁寧で、音楽のアイディアをたくさん頂いてとても勉強になりました。

                                                                            

 

リペアーセンターにて

 

修理の豆知識「クラリネットのレジスターキイタンポ」

9月 28th, 2011

クラリネットのタンポにも色々な材質がありますが、今回は「レジスターキイ」に注目してみましょう。

 

スキンタンポは柔らかい材質のため、音色が柔らかくなる傾向があります。

 

コルクタンポは変形しにくく、音抜けが良くなる傾向があります。

 

またレジスターキイを使用したチューニングB♭やCの音を吹いた時に雑音がすると言う事でリペアセンターに修理を持ち込まれるお客様がいらっしゃいます。

原因は様々な事が考えられるのですが、改善方法の一つとして、タンポをコルクタンポに交換してそのタンポの”角”を下の写真のように「面取り」してあげると改善する事があります。

 

タンポの種類はフェルトタンポやコルクタンポの他に、ゴアテックスや皮タンポなどがあります。

 

ちなみに交換費用はフェルト/コルクタンポは2000円、ゴアテックス/皮タンポは2700円になっております。

 

どのタンポを選ぶかは演奏者のお好みなので、気になる方、試して見たい方はぜひリペアセンターまでお越し下さい。

設備紹介~スワブつまり除去ロッド

9月 19th, 2011

今回は、管の中につまってしまったスワブ、ガーゼを除去するときに使う工具を紹介します。

こちらのロッドがそうです。
どれも先端が特殊な形をしていますが、実はこの工具、当リペアセンタースタッフが作ったオリジナルの
工具なんです!!

 

管の中につまってしまったガーゼを取り出すのにさまざまな形に加工したロッドをつくり、これでガーゼを引っ張り出します。

 

 

大きさはトランペットと比べてこのくらい、ベルの先まで届きます。

 

 

 

実際にロッドを使用しているところです。
ベルの他にも、スライドや、抜き差し間のスワブつまりにも活躍します。

 

このように、管楽器のリペアマンは自分で工具を作ってしまうことも少なくありません。
なので、リペアセンタースタッフの持つ道具は、一人ひとり違うのです!
どういう道具があれば、一番効率よくこの楽器が直るか?という問題を常に考え、道具にも自分のアイデアを生かしていくのです。

 

 

ページの先頭へ